ストーマ周囲皮膚の炎症や損傷を示す8つの兆候

もしかしてストーマ周囲の皮膚に炎症や損傷が起きたかも? そんなときのサインを見逃さないように気をつけましょう。

Top 8 Signs Your Peristomal Skin is Irritated or Damaged

ストーマ周囲皮膚の炎症や損傷。

ストーマ造設術の後、医療従事者から、ストーマ周囲皮膚のケア方法と健康な状態について説明を受けたかと思います。理想は炎症、発疹、発赤がない無傷の状態です。ストーマ周囲の皮膚は、ストーマ周囲皮膚以外の腹壁または体の他の部分の皮膚と同様に発赤、炎症、損傷のない状態でなくてはなりません。皮膚が健康であることを特別と考えず、普通のことと捉えるべきです。

しかし、ストーマ周囲皮膚に以下のような兆候が見られる場合はストーマ周囲皮膚の合併症 (PSC)の兆候である可能性があります。

  1. ストーマ周囲の不快感、かゆみ、ヒリヒリする痛み、痛みなど
  2. 装具または面板からの頻繁な漏れ
  3. ストーマからの多量の出血(正常な場合は洗浄後にわずかに出血する程度で、出血はすぐに止まります)
  4. ストーマ周囲の皮膚の隆起
  5. 皮膚の色が通常のピンクや赤から、青紫または黒に変化した
  6. ストーマ周囲に赤い発疹または赤いぶつぶつがある(皮膚感染、敏感肌、または漏れによる可能性があります)
  7. 面板の下のいぼ、ニキビ、または水ぶくれのような隆起(同じ製品を何か月、何年使用することで、こういった炎症が起こる可能性があります)
  8. ストーマ周囲皮膚の切り傷や引っかき傷

ストーマ周囲皮膚の合併症 – 考えられる原因と対処法

ストーマ周囲皮膚に炎症や損傷が起きる原因として、装具がぴったり合っていない、面板を頻繁に交換している、ケアの際に石鹸や洗浄製品など皮膚に接触するものを使用したことによるアレルギー反応などが考えられます。ストーマ保有者の最大 75 パーセントが PSC を経験しているという調査結果1もありますが、だからと言って、よくある問題として放置してはいけません。

PSC の兆候がみられる場合は、皮膚・排泄ケア認定看護師に相談してください。原因を突き止め、適切な対処法を講じる必要があります。

1.Rapp CG、L Richbourg、JM Thorne退院後にオストメイトが経験する問題。JWOCN。2007;34(1):70-79.