スキンケアの時間を節約する6つのヒント

ストーマ周囲の皮膚のスキンケアは大切ですが、1日の時間は限られています。ここでは、時間を節約する簡単で手早いスキンケアのコツをご紹介します。

5 Time Saving Skin Care Tips

時間をかけずに皮膚の健康を保つ。

適切なスキンケア習慣は、ストーマ周囲皮膚の合併症(PSC)予防に役立ちます。とはいえ、1日中ストーマ周囲の皮膚のケアにかかりっきりになる必要はありません。時間をかけずに皮膚の健康を保つ、実践的な方法を学びましょう。

簡単に済ませる ストーマ周囲皮膚のケアは、簡単なほど良いとされています。たいていの場合、皮膚は水洗いするだけで十分です。ただし、ストーマ袋の中身を排出したり、面板を交換したりした後は必ず手洗いをしてください。石鹸を使うときは刺激が少なく、皮膚に残留物、保湿剤(油分を残さないもの)を選びましょう。面板が皮膚に密着しにくくなります。。

セラミド配合の皮膚保護剤を使う レンガの壁を補強するのにセメントを用いるように、皮膚にも表皮の一番外側、角層細胞どうしの隙間を満たし、細胞どうしをつなぎとめるセラミドが必要です。皮膚の健康とセラミドの関係性は明らかになっていますので、簡単ですぐに効果が得られる方法です。

皮膚の合併症を「仕方がない」と思わない-意識して皮膚の合併症 (PSC)を防ぐ ストーマ保有者の多くは皮膚の合併症が起きても、相談したりアドバイスを求めたりせず、「仕方がない」と思い込んでしまっています。しかし、その考え方は間違いで、皮膚の合併症が原因で入院期間が延長することや、再入院を繰り返すケースもあるのです。重要なのは、早期の診断と治療です。合併症をすべて防ぐには、より時間がかかりますが長い目で見ればそれほど難しいことではありません。

痒みを感じたら面板を取り換える 見た目に皮膚の損傷がなくても、ストーマ周囲に痒み(そう痒症)の症状がある時は注意が必要です。痒みを感じたら、まず面板を外して、取り換えてみてください。痒みを経験したことのあるストーマ保有者の79%が、この方法で痒みの症状がやわらいだという調査結果もあります。しかし、ストーマ周囲に痒みが発生したら放っておかず、まずは医療機関に相談しましょう。

損傷した皮膚の水分をパウダーで吸収する  ストーマパウダー(ベビーパウダーを除く)は水分を吸収し、皮膚保護剤の粘着力を高め、ストーマ周囲の皮膚の回復促進に役立ちます。パウダーを使う際は、ブラシなどで余分な粉を払ってから装具を装着しましょう。量が多すぎると面板の粘着力が弱まり、漏れの原因になることがあります。